2021/11/26 19:32
染の安坊の手ぬぐいは手捺染(てなせん)という手法で染めております。
友禅染を進化・応用させた染色技法で、熟練した職人の手で一枚一枚丁寧に仕上げます。
一色ごとに一つの型が必要になるため、費用も手間も多くかかる半面、
こうした工程を重ねることで繊細な柄の表現や多彩な色使いが可能となります。
版画のように、色ごとの型を使って染めていく手捺染。
生地を広げて作業台にセットしたら、型枠を持って一定の力で染めていきます。
染めた後は、蒸しと洗濯です。
100度の蒸気に3分間あてて染料を生地に定着させたのち、
冷水や熱湯で7~9回ほど洗濯を繰り返します。
こうして余分な染料を落とした手ぬぐいは
色落ちが極力抑えたられた状態となり、商品としてお届けしているものは
すぐにお使いいただきやすい状態に仕上がっています。
機械によるプリントと違い大量生産できないことが難点ですが、
日本古来の伝統技法を時代へと継承するためにも
職人技による染にこだわっていきたいと考えています。